セリエA第4節 ミラノダービーマッチレビュー
こんちわーブチャです。
今日は今週行われたミラノダービーのマッチレビュー兼感想をだらだらと書いていきたいと思います。
目次
①試合の入り、両チームの狙い
②勝負を分けた明暗
①試合の入り、両チームの狙い
まずは両チームのスターティングメンバーを見ていきましょう。
(画像はgoal.comより)
インテルは3-5-2のフォーメーションでした。シュクリニアル、バストーニがコロナウイルス陽性反応により欠場したためDFラインの並びに注目が集まりましたがコンテ監督はコラロフ、ダンブロージオを起用しました。
これは前線への攻撃参加を促進し、より攻撃的なサッカーを展開しようとしたように思われます。また中盤で数的優位を作り、バレッラ、ビダルが動きやすい形を作ることが狙いだと思いました。
一方のミランのフォーメーションはこちらです。
(画像はgoal.comより)
ミランは4-2-3-1でした。肘の怪我により間に合わなかったレビッチの代わりにレオンが入りました。結果としては素晴らしい縦への突破から決勝点となる2点目を演出しましたね。
中盤ではインテルのブロゾビッチ、バレッラ、ビダルをべナセル、ケシエ、チャルハノールでマンマーク気味につけていたのが印象的でした。
またサイドの二人はインテルのRCB、LCBにマンマークを付けていました。これによりミランは4バックvsハキミ、ペリシッチ、ルカク、ラウタロという4対4の形を作られていました。
(画像はdaznより。失点シーン。4バックに対して明らかに枚数の多いインテル)
これはコンテ監督の狙いだったと思います。ビダル、バレッラを低い位置からスタートさせることによって、ミランはディフェンスラインと中盤の間に大きなスペースがありました。
②勝負を分けた明暗
この試合に大きな影響を与えた選手がいます。
ケシエ、ベナセル、そしてズラタンイブラヒモビッチです。
前半、上記で述べたようにミランはディフェンスラインで4対4を作られるシーンが多くみられました。そこでハーフタイムにピオーリ監督はケシエ、べナセルの位置を下げ、ディフェンスラインの前のフィルター役として後半は配置しました。
これが見事にはまりミランの二人のCMFは広大なスペースをその運動量をもってカバーし続けました。試合後のデータでベナセルはチーム2位の走行距離をマークしています。(1位はチャルハノール)
ケシエに関しても、走行距離のトップ5に入らなかったものの、ルカク、ハキミ、ビダルに対して激しいチャージを続け、ボール奪取回数が両チーム合わせてトップの10を記録しています。
この二人の活躍無くして、今回のミランの勝利はなかったでしょう。
そしてもう一人のキーマンがイブラヒモビッチです。
コロナ陽性反応を受けピッチから遠ざかっていたとは思えない、アンビリーバブルな活躍を見せました。常に最適なポジションを取り続けるイブラは間違いなくインテルに脅威を与え続けました。
特筆すべきプレーはチャルハノールとのコンビネーションです。イブラが中盤に降りてきたところに、タイミングよく前線に顔を出すチャルハノールは阿吽の呼吸でした。敵を背負いながらも簡単にはじき飛ばしエリア内で仕事をするプレーは、彼が39歳というのを忘れてしまうほどでした。
間違いなくこのダービーのMVPでしょう。